『クローク&ダガー』、脚本家がなぜ他のマーベル作品と独立したストーリーにしたかを明かす。

本サイトのコンテンツには、広告リンクが含まれています。

2018年のマーベルドラマの新作として放送予定の『クローク&ダガー』
特殊な能力を持つ男女のタッグが主人公の作品。映画シリーズのMCUとも世界観を共有していますが、今作にはそういったことを積極的に意識させないようにしているといわれています。

その理由について、今作の脚本家がインタビューで明かしました。

ヒーローになる2人の主人公をしっかり描く。

アメリカの放送局フリーフォームのサミットに登場した『クローク&ダガー』の脚本を担当するジョー・ポカスキー氏がインタビューで、他のマーベル作品とストーリーが切り離されている理由を語りました。

‘Cloak & Dagger’ Producers on What Sets the Show Apart From Other Marvel Stories

『(マーベルTVのジェフ・ローブ)と私が話を始めたとき、私がフリーフォームと話を始めたとき、私はタンディとタイロンの2人に重要なことがあると考えた。私たちは最初にキャラクターたちをしっかり理解することが一番大事なんだ。

他のマーベル作品との関連性を示すようなシーンや演出を増やすと、メインのキャラクターであるタンディとタイロンというキャラクターを中途半端に描くことになりかねない。
観ている視聴者としても理解が進まないままにしておくと、しっかりドラマを楽しむことができないですよね。

『最も重要なことは、時には過ちを犯しても、少しづつ自分の中にヒーローを見出す少女(タンディ)を描くこと。そしてピーター・パーカーやトニー・スタークよりも困難に立ち向かい、人々を守らなければならない若い黒人の少年を描くことだ。

また今作の監督であるジーナ・プリンス=バイスウッド氏も今作が彼女の家族にとってもどれほど重要なものかを語りました。

『私には二人の男の子の子供がいます。数年前、年長の息子が私に向かって「僕みたいなスーパーヒーローを見ることはできないの?」と聞いてきました。
だから私は今作でしっかりと主人公たちのストーリーを伝えていかないといけないと思ったの。それに私は女性でもあるので、ヒーローになる女性のストーリーも伝えていかないとと思ったわ。

自身も黒人女性であるジーナ・プリンス=バイスウッド監督も、今作のタンディとタイロンを自身や家族に照らし合わせて、しっかりと二人のストーリーを描こうと決めたとコメントしました。
そうすることによって子供たちもヒーローたちを自分に重ねて、勇気や希望をもたらすことができますよね。

近年はハリウッドでの性差別によるセクハラ問題が盛んに取りざたされ、より一層差別への意識が改革されています。
黒人や女性でもヒーローとして活躍できる作品を描くことによって、子供たちに夢を与えるのはヒーロー作品の責務でもあります。

日本のスーパー戦隊を元にした『パワーレンジャー』でも5人編成の場合はしっかり白人・黒人・アジア人を混ぜ、そのうえで男女の比率もほとんどが3:2で構成されているのはそういった人種的な問題に配慮をしているためでもあります。

人種や性別を超えた作品作りが今のヒーローに必要なものなのかもしれません。

『クローク&ダガー』は2018年6月7日よりアメリカにて放送開始予定です。

ゆとぴ

ゆとぴ

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。

@frc_watashi_ame

ゆとぴのトイハコ

@frc_hero