『ブラックパンサー』当初のヴィランはクレイヴン・ザ・ハンターだった ー ソニーが即却下

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MCUの中でも『ブラックパンサー』は、ワカンダの世界観と政治劇、そしてティ・チャラの葛藤で強い印象を残した作品だった。

しかし、実は「当初は別のヴィラン案もあった」という話が、ライアン・クーグラー監督の口から明かされた。海外メディアComicBook.comによれば、クーグラー監督はHappy Sad Confusedのインタビューで、スパイダーマンの宿敵として知られるクレイヴン・ザ・ハンターを出すことを検討していたと語っている。

メインヴィランには最初からマイケル・B・ジョーダン演じるエリック・キルモンガーとして決まっており、もう1人の敵役候補としてアンディ・サーキス演じるユリシーズ・クロウも企画段階から入っていた。ただし「クロウの枠にはまだ検討の余地があった」といい、その流れでクレイヴン案が浮上したという。

”マーベル側の当初のアウトラインでは、敵役はクロウとキルモンガーだった。ただ完全に確定ではなく、クロウは少し入れ替え可能な枠に見えた。クリストファー・プリーストのコミック『ブラックパンサー』は、ロス、パンサー、クレイヴンがキッチンで戦うところから始まる。だから「この映画にクレイヴンを出せる?」って聞いたんだ”

ところが、この案はすぐ却下されることになった。マーベル・スタジオ側は監督の依頼に対して「難しいが確認する」として、映像の権利を持つソニー・ピクチャーズに話を通したものの、返答は明確に拒否だったという。

”「たぶん無理だけど確認する」と言われて、ソニーに当たったら「絶対にダメだ」だった。マーベルからもクレイヴンを登場させることはできないと言われた。だから納得したんだ。2週間くらいアイデアを考えていたけど、結果的に良かった。クレイヴンを入れると、クロウの枠を置き換えることになって、アンディと仕事できなくなっていたからね”

後にクレイヴン・ザ・ハンターはソニーのSSUシリーズの映画としてアーロン・テイラー=ジョンソン主演で『クレイヴン・ザ・ハンター』として公開された。『ブラックパンサー』の頃からこの単独映画の計画があったのか、単純にスパイダーマン以外のキャラクターの使用を認めたくなかったのか、当時のソニーの思惑は不明だが、結果的にはユリシーズ・クロウが採用されたことにクーグラー監督も満足しているようだ。

今後クレイヴンがMCUシリーズに参戦できるかは怪しいところだが、ブラックパンサーなどの他のヒーローたちとのクロスオーバーも希望を持っておきたい。

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ゆとぴ

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