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HBO Maxは、数ある配信サービスの中でも「HBO」という強いブランド力を武器にしてきた。
しかし2023年、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーはサービス名を「Max」へと変更し、その決定には当初から疑問の声が上がっていた。結果として2025年に再び「HBO Max」へと戻すことになり、現在は元のブランド名で運営されている。
この一連のリブランディングについて、HBO Maxのトップであるケース・ブロイス氏が取材に対して、「失敗だった」と認めた。
ブロイス氏は、そもそもHBO Maxを「Max」へと変えた発想自体が、先行するNetflixを追いかけるあまり、「何でも揃う巨大プラットフォーム」になりすぎようとしたと説明した。
その後のリサーチでは、視聴者は「もうひとつのNetflix」を求めているのではなく、「HBOらしいオリジナル作品」やワーナー作品の映画、ドラマシリーズなど、明確な強みを持ったラインナップを期待していることが分かったという。
一方で、「Max」時代には、HBOオリジナルと「Maxオリジナル」の線引きが非常に曖昧になっていた。『THE IDOL』や『ザ・ペンギン』のように「HBO」ブランドで出す作品がある一方で、『フライト・アテンダント』やアニメ『ハーレイ・クイン』『ピースメイカー』のように、内容的にはHBO級のドラマ性を持ちながら「HBO Maxオリジナル」とラベル付けされた作品も多く、外から見ても内側から見ても違いが分かりにくい状態だったと語っている。
現在は、HBOとMaxオリジナルの役割をはっきり分ける方針に切り替えている。ブロイス氏によれば、HBOブランドで出すのは、これまで通り高予算でエピソード数の少ない“プレミアムドラマ”が中心となり、一方のMaxオリジナルは、よりコスパが良く、それでも一定のクオリティを保ちながら、シーズンを重ねやすい本数多めのシリーズとして位置づけられている。
結果として、「Max」への改名は、HBOという長年のブランド価値をわざわざ薄めてしまう判断だったと公式に認めた形になる。名前を「HBO Max」に戻したことで、改めて自分たちが何者で、何を視聴者が求めているかを確認させたものとなる。
今後も「HBO Max」ならでの作品作りに専念していくこととなるだろう。ちなみに現時点で日本でのサービス展開は予定されておらず、U-NEXTなどを通し手での作品配信が行われている。

大事な考えですねぇ

映画情報サイト「Ginema-nuts(ギネマナッツ)」の編集部です。
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