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ハリウッドの勢力図を塗り替えかねないワーナー・ブラザース・ディスカバリーの売却問題は、現在、誰がワーナーを手に入れるのかという段階に入りつつある。
これまでの報道によれば、買収候補として名乗りを上げているのはパラマウント・スカイダンス、ユニバーサルを傘下に置くコムキャスト、そしてストリーミング最大手のNetflixだとされており、スタジオ再編の行方に世界中の映画ファンの視線が集まっている。
その中で注目を集めているのが、「もしNetflixがワーナーを買収した場合」だ。Netflixはこれまでオリジナル作品を中心に、自社プラットフォームでの配信に重きを置いてきたサービスであり、劇場公開については限られたケースだった。そのため映画館オーナー側からは、「Netflixのワーナー買収は劇場にとって最悪のシナリオ」とまで評する声も伝えられていた。
しかしBloombergなどの報道によると、Netflixはワーナー・ブラザース・ディスカバリー側に対し、買収が実現した場合もワーナー作品の劇場公開を継続し、既存の契約義務を尊重する方針だとされている。ワーナー側には主要シネコンとの間で、一定期間は映画を劇場公開する契約上の義務があるとされており、Netflixはその取り決めを守る意向だという。
つまり、少なくとも短期的には「Netflixがワーナーを買収した瞬間から、ワーナー映画がすべて配信直行になる」という事態は想定されていないことになる。今回の報道が事実であれば、Netflixはワーナー買収によって初めて本格的な「劇場ビジネス」に踏み込むことになり、これまでの配信中心の戦略から一歩踏み出す形になると考えられる。
一方で、今回の話はあくまで「買収が成立した場合」の前提条件として語られているにすぎず、現時点でNetflixによるワーナー買収が決定したわけではないのと、Netflix側も正式に声明を出しているわけではない。ワーナー・ブラザース・ディスカバリー側にはほかの買収提案も届いているとされ、誰が最終的なパートナーになるのかは依然として不透明だ。
ワーナーが持つIPにはDCコミックスの映画や『ハリー・ポッター』『デューン』などの人気フランチャイズも存在しており、それらのIPをどこの企業が取得するかが今後のハリウッドの大きな注目となっていくだろう。

Netflix製作の劇場公開作品っていうのは気になる

映画情報サイト「Ginema-nuts(ギネマナッツ)」の編集部です。
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