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※この記事には『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』のネタバレが含まれています。ご注意ください。
MCUの新章をけん引する映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』では、リード・リチャーズ/ミスター・ファンタスティックの伸縮能力の出番が控えめだと感じた観客も多いだろう。
しかしこの演出は意図的に行われたものであることを脚本家のエリック・ピアソン氏が明かしている。マット・シャックマン監督が目指していた「見せ方」には明確なルールが設けられていたという。
ピアソン氏はハリウッド・レポーター誌のインタビューで、シャックマン監督から「伸縮描写の基準を決めたい」と相談を受けたと説明している。現実の身体が持つ生理感覚の延長で描き、アニメ的な誇張には寄せないことだった。
この方針により、リードの特殊能力というよりも、彼の天才的な頭脳を主軸に据え、伸縮は状況を補助する程度の使い方に抑えられた。
さらに劇中ではその制約を観客に伝える演出もある。ギャラクタスがリードの身体を強引に引き延ばす場面では、肋骨がきしむような痛みを想像させる描写が挟まれている。
伸縮能力に“限界”を設けたことで、リードが頭脳で切り抜ける場面の重みが増す効果が生まれた。無限に伸びるよりも「痛みを伴う限界がある」ほうが、緊張感とリアリティを観客に与える狙いだったのだ。
『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は2025年7月25日より劇場公開中だ。

個人的には漫画的な表現も観たかったぞ

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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