『トイ・ストーリー5』監督、シリーズへの批判に反応 ー 「この世界は変化する」

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ピクサーの『トイ・ストーリー』は、完結だと言われた『トイ・ストーリー3』のあとも世界を少しずつ広げてきている。『トイ・ストーリー4』は公開前に「蛇足なのでは」と心配されたが、ふたを開ければ興行も評価も伸ばし、ウッディの“変化への向き合い方”を描いてシリーズの軸を更新した。ただ一方で前評判通りの”蛇足感”や、ウッディの決断に関して腑に落ちないファンも多く存在する。

いま進んでいる最新作『トイ・ストーリー5』についても、「『3』の完璧な終わりにさらに足すのか」という批判の声は根強いようだが、本作のアンドリュー・スタントン監督Empire誌のインタビューに対してファンからの疑問に応じている。

『3』はアンディの時代の終わりだった。誰かの三部作を奪っているわけじゃない。そう受け取って、もう観たくなければその先を観ないという選択もできる。だけど僕はずっと、この世界が「時間」と「変化」を受け入れられるところが好きなんだ。琥珀の中に閉じ込めておけるなんて約束はないからね。”

スタントンの考えはシンプルで、『トイ・ストーリー』シリーズが生きているなら、作品の中の世界もまた変わっていくべきだという立場で、最新作では「子どもとおもちゃの関係がデジタル時代にどう変わったか」を正面から扱うと語っている。

タブレット型の新しいおもちゃ「リリーパッド」が登場し、ボニーの部屋にいるおもちゃの仲間たちが“画面と遊ぶ”というスタイルにどう向き合うかが軸になる。

本作の制作スパンは『3』から『4』までは9年、『4』から『5』までは7年と、あまり急ぎ足で量産しているのではない。そのため前作のテーマを受け継ぎつつ、制作スパンで変わった時代にも対応していくというのが『トイ・ストーリー』というシリーズの姿勢であり、世界観というわけだ。

一方で『4』ラストでのウッディがどのようにして再びバズたちと再会するのかなども疑問となっており、『4』の結末を台無しにしないかどうかも本作の肝になってくるとも言えるだろう。

注目の『トイ・ストーリー5』は2026年夏に日本公開予定だ。

時代の変化や子どもたちの描写は現実的ですよねぇ

ゆとぴ

ギネマナッツ編集部

映画情報サイト「Ginema-nuts(ギネマナッツ)」の編集部です。

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