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MCUはインフィニティ・サーガの『アベンジャーズ/エンドゲーム』以降も作品数を増やし続けたが、「前ほど追い続けられない」と感じる人が増えている。
興行収入的にも”大失速”とまで評されるMCUのマルチバース・サーガは、どうやら各作品やキャラクターの“つながり”が弱く見えることも要因だとの分析がされている。
ComicBook.comは、マーベルの公式データを参照して「フェイズ4以降の新ヒーローが再登場するまでの間隔」を比較し、フェイズ4以降のテンポの悪さを数字で示した。
記事がまとめた平均値では、フェイズ1の主要キャラは初登場から2回目までの間隔が平均2年、2回目から3回目も平均2年だった。
一方でフェイズ4は初登場から2回目までが平均3.14年、2回目から3回目も平均2.50年と伸びている。しかもこの集計はポストクレジットの短いカメオを除外し、ガーディアンズは“チーム扱い”でまとめたうえでの数字だという。つまり、観客がキャラと再会するまでの時間が、体感だけでなく数字の上でも長くなっていることが明らかになった。
よく再登場までの間隔が空いている具体例として挙げられているのがシャン・チーだ。
2021年に公開した『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は興行的にも評価的にも成功した一方、記事では次の登場が『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』だとされ、その間隔は5年になるとしている。
作品を気に入っても、その後の“続き”が長く空けば熱は冷めやすい。これはシャン・チーだけの話ではない。『ワンダヴィジョン』で初登場したビリー・マキシモフが『アガサ・オール・アロング』で再登場するまでに約3年空いたことや、撮影が2022年11月に終わっていた『アイアンハート』が2025年6月まで配信されなかった例も触れられている。
もちろん、ディズニーCEOのボブ・アイガー氏がDisney+ (ディズニープラス)展開で「ブランドが薄まった」ことに触れており、作品数の抑制に舵を切った流れもある程度影響はあるだろう。
だがこれは作品の質を担保するための軌道修正であり、本来の計画でキャラクターの再登場の間隔がいまより短かったかどうかは首を傾げるところだ。
今回の数字が示すのはフェイズ4以降に登場したキャラクターが多すぎることと、それをうまくさばききれていなかったことが浮き彫りになっている。
コミックの方では多くのヒーローたちが存在することは当たり前だが、実写の映像作品となると話は違う。
新ヒーローが登場しては次の新ヒーローへ、という流れが続くと、観客は推しを作る前に置いていかれる。さらにはMCUの強みだった「相互接続」感も薄れてしまう。
MCUのテコ入れは強力な過去のキャラクターや俳優を戻すだけではなく、こういった放置されたキャラクターたちをより魅力的に描いていくことも重要だ。
現在MCUは次なるサーガを準備しており、マルチバース・サーガでの失敗を大いに反省して、キャラクターの数を絞りながら各作品の物語に集中して行くとされている。さらに『アベンジャーズ』の名前がついた作品や、アベンジャーズ級の映画についてもよりテンポよく制作されるとの情報もある。
20年近く続くシリーズへと成長しただけに、今後MCUがどのようにして全盛期の勢いを取り戻していくのか注目だ。

シャン・チーはマジで空きすぎ・・・

「Ginema-nuts」「トイハコ」の管理人です。アメコミ、特撮が主食の大きなお友達の一人です。
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