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大手海外メディアの報道によると、ウォルト・ディズニー社はDisney+ (ディズニープラス)向けのオリジナル長編アニメーション作品の製作から撤退することを決定した。これはスタジオの新たな戦略の一環であり、すでに計画されていた作品のいくつかもキャンセルされることとなった。
広報担当者によると、この方針転換に伴い、ディズニーのバンクーバースタジオの人員削減も予定されているとのことだ。
配信向け長編アニメーションの撤退によって、予定されていた『プリンセスと魔法のキス』の続編『ティアナ』の製作が中止となった。さらに、未発表の長編アニメーション作品も同様に制作中止となるという。
『ティアナ』は2020年に制作が発表され、ミュージカル映画として計画されていたが、情報筋によると、クリエイティブチームによる度重なる変更が制作費の膨張を招き、最終的にコストに見合わなくなったことが中止の一因とされている。
一方で、『プリンセスと魔法のキス』の世界観をベースにした短編スペシャル作品については、現在も初期開発段階にあると報じられている。
この決定に対し、長年『ティアナ』の配信を待ち望んでいたファンからは否定的な意見も多く見られる。しかし、ディズニー社やその傘下であるマーベル・スタジオなどは近年、作品の製作数を大幅に絞り、「量より質」を重視する方針へと移行している。今回の長編アニメーション撤退も、その流れの一環とみられる。
配信プラットフォーム向けのコンテンツ制作を縮小することで、空いたリソースを劇場公開用の長編アニメーションへと注力することが予想される。これは、配信ビジネス以前の従来の制作体制へと回帰する動きとも言える。
現在、世界的にも配信プラットフォーム市場は飽和状態にあり、サブスクリプションサービスの競争が激化している。そのため、ディズニーを含む各スタジオは、配信サービスでの成長を追い求めるよりも、かつてのように劇場公開を軸とした戦略へとシフトすることで、新たな収益モデルを模索しているのかもしれない。

映画情報サイト「Ginema-nuts(ギネマナッツ)」の編集部です。
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