『サンダーボルツ*』監督、セントリー役ルイス・プルマン起用の経緯を明かす ー 「脚本を渡せないんだ」

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MCUシリーズの映画『サンダーボルツ*』では、新たなヒーローでありヴィランの側面を持つボブ/セントリー/ヴォイドが登場している。彼を演じるのは『トップガン マーヴェリック』にも出演したルイス・プルマンだ。

ルイスがキャスティングされたのは撮影開始の直前で、かなりギリギリのタイミングでの調整が行われていたことがうかがえる。

最近、ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューに応じたジェイク・シュライアー監督は、ルイス起用までの経緯を明かしている。

”一番大変だったのは、ルイスに脚本を渡せないということです。どんな俳優にとっても、それは大きな挑戦だと思います。ルイスとはロサンゼルスで会って、その時点でたしか撮影まであと1か月くらいしかなかったから、僕らは本当に必死でした。脚本は渡せなかったので、僕は彼に『サンダーボルツ*』の口頭での歴史を語ったんです。物語の全体像を伝えて、コンセプトアートを見せて、アニマティクス(絵コンテ動画)も見せました。とにかく、そのキャラクターがいかに魅力的か、どうしてその挑戦を受ける価値があるのかを伝えようと必死でした。”

また、ルイス・プルマンは開発段階からも関与しており、エレーナ役のフローレンス・ピューと協力してシーン作りに取り組んでいたことも明かされている。

キャスティングが急遽変更された背景には、当初セントリー役としてスティーヴン・ユァンの出演が決定していたが、ハリウッドの俳優組合のストライキによりスケジュールが合わなくなり、降板したという事情がある。

多くの作品が制作遅延を余儀なくされる中でも公開日はあらかじめ設定されていたため、急ピッチでのキャスティングが行われたと見られる。

加えて、マーベル・スタジオの厳格な秘密保持方針により、脚本を見せられなかったことがシュライアー監督にとっても大きな苦労だったことがうかがえる。

結果的に、ルイス・プルマンはキャラクターや作品への理解を深め、見事にその役を演じきった。

直前のせめぎ合いを経て完成した本作は、監督やスタジオ、俳優陣の手腕によって見事にまとめあげられたと言えるだろう。

映画『サンダーボルツ*』は、2025年5月2日より劇場公開中である。

ゆとぴ

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